令和4年（2022年）８月２７～２８日、「2022　新選組展」が開かれております、福島県立博物館で勇武館は天然理心流をご披露しました。

　８月２７～２８日、天然理心流勇武館有志一同は、２８日「２０２２　新選組展」で天然理心流演武のため、会津若松市の福島県立博物館へ伺いました。

　８月２７日、午前中、会津藩校日新館を見学、「什の掟」を勉強。午後は飯盛山の白虎隊士のお墓参り。隊士の慰霊にお花とお線香を供え、ご冥福をお祈りしました。

本日の泊まりは、東山温泉「新滝」。土方歳三が鉄砲キズを治したと言う「猿ノ湯」で、明日の演武に備え英気を養う。

 ２８日、演武会当日。小雨降る中、近藤勇、土方歳三が眠る天寧寺へ。一同、墓前にお花、お線香、ご酒を供えご冥福をお祈りし、本日の演武会成功をお願いしました。

「頑張れよ！」　天然理心流は気合いだぁ！」と一言。お二人の激励を背に感じました。

「2022　史料で辿る新選組展」会場の福島県立博物館は、連日大変な混みようで、本日も3時間待ちの行列。受付は見学者の応対で超大忙し。演武会場も既に予約の方々で満席。
　一同、緊張感で胸がキューン。気合を入れて入場。

定刻１時半。開始。
　先ず、近藤勇が文久３年（1863年）3月、将軍警護で上洛した後、郷里へ送った手紙の中で認めた七言絶句「東関を出ず」を紹介、勇の「尊皇攘夷」の深い心の内をご説明をしました。

　勇は、草莽の士として、朝廷を守護奉り、徳川幕府と共に國を守る強い決意を秘めておりました。

　時世が変わり、慶応4年（1868年）4月、武運むなしく板橋で刑死しましたが、辞世で「一死を以て君恩に報いん」と最後まで大義の心を貫いた布衣の臣でした。

　続いて、勇武館門人による天然理心流木刀組み太刀形の中から木刀表五本の形、中極意目録の形、陰撓の形などをご披露しました。

　静かな会場の中、天然理心流の激しい気合、打ち合う木刀の音が響き、場内を圧倒しました。演武する門人達の間合い、太刀捌き、身体捌きも申し分なく、しっかり演武が出来ました。舞台の袖には、会津藩主松平容保公も近藤、土方を従えニッコリ。「よかったよ！」と声をかけていただいた気配を背に感じました。会場からも盛んな拍手を頂戴致し、一同感慨無量。静に深く御礼申し上げました。

　「2022　史料で辿る新選組展」開催に携われて多くの関係者の方々、本日は誠に有り難う御座いました。近藤勇生家子孫として、今日一日　とても幸せでした。勇武館門人一同もこの感動を終生忘れる事はないでしょう。重ね重ね御礼申し上げます。
　演武終了後は雨もすっかり上がり、澄んだ青空の下、会津盆地は早、秋の気配を感じさせていました。
　またの機会も近藤、土方共々、ぜひ皆様にお会い出来ますよう心から願っております。
　本日は有り難う御座いました。